胡蝶蘭はお祝い事に贈る花として、非常に人気があり、また、社会的にも一般的です。

他にも多くの観賞用・ギフト用の花があるわけですが、その中でも胡蝶蘭は、縁起のいい花言葉があったり、見た目は華やかでも花粉や香りは少なく、その上花持ちが良く長く楽しめたりするなどの理由から、お祝いに贈る花として、日本文化に定着しているようです。

また、胡蝶蘭は時期を選びません。栽培農家は花を咲かせるタイミングも細かく調整しています。そのため、通年、ベストな状態で贈れるという、(贈る方からすれば正直…)都合のいい花でもあるのです。

さて、そんな胡蝶蘭ですが、では実際、どのようなシチュエーションで贈るのが一般的なのでしょうか。また、具体的に贈るとなると、お金のこと…相場も気になるところです。

胡蝶蘭を贈るときに忘れてはいけない5つのポイント

シチュエーション別の相場を見る前に、まず、基本の胡蝶蘭マナー5点を確認しましょう。

・お祝い事によってタイミングを考える
後にそれぞれ詳述しますが、あるシチュエーションで胡蝶蘭を贈るときにも、その前後のどちらがいいのか、というタイミングの問題があります。必ず押さえるべきマナーです。

・贈り先に胡蝶蘭を飾る場所があるかどうか
豪華な胡蝶蘭は、場を華やかにしてくれます。しかし、お金をかけてたっぷりと贅沢な胡蝶蘭を贈っても、それを飾るための場所がなく、相手を困らせてしまうこともあります。

「この胡蝶蘭を贈って、飾れるだろうか…」その点も、よく考えるようにしましょう。

・奇数の本数で贈る
これも有名なマナーですね。お祝い事の花は、「割れない数」として奇数で揃えます。

中でも一般的なのは、3本立ての胡蝶蘭。豪華にしたいときには、5本立てでOKです。

・立札をつける
その他からもたくさんの頂き物がその場に並ぶと、貰った側も、何を誰から送ってもらったかが分からなくなります。そのため、必ずつけなければならないのが、名前を入れた立札です。ビジネスのアピールにもなるので、会社間でのやり取りの場合には必須ですね。

・お祝いのメッセージを添えよう
通常は、小さなカードに、お祝いのメッセージを添えるのも、基本的なマナーです。

シチュエーション別の相場を知って胡蝶蘭を贈ろう

さて、では、本題――胡蝶蘭を贈るべきシチュエーションと、相場についてです。

◎開業祝い(開店祝い・開院祝い)
一般的に「胡蝶蘭を贈る」というと、このシチュエーションを想像される方が多いでしょう。お店や病院には、好みが分かれる香りの強いものや、あまり一般的とは言えない色の胡蝶蘭は避けるべき。また、タイミングとして、オープンの前日に贈るのがマナーです。

相場は、通常は10,000円~30,000円です。

より良い花を贈りたいならば、30,000円~50,000円が妥当だと言われています。

◎新築祝い
新築のお祝いに贈る胡蝶蘭は、色は白がやはり無難ですが、相手が好きな色を良く知っているなら、そのカラーをチョイスすると喜ばれます。贈るタイミングとしては、新築のお宅のお披露目、またはその人が引っ越しを済ませてから、1週間以内程度がベストです。

相場は、家族間ならば、通常は10,000円~30,000円です。

知人・友人関係ならば、5,000円~10,000円程度。

法人宛てならば、20,000円~40,000円が妥当だと言われています。

◎当選祝い
選挙に当選された方のお祝いに贈る胡蝶蘭は、気品ある白とするのがマナーです。すべての票が開票されて、正式に当選が決定してから贈るのが、ベストなタイミングでしょう。

相場は、通常は10,000円~50,000円です。

◎就任・昇進・退職
仕事に転機を迎え、新たな役職に就任される方、また昇進される方、そして退職される方にも、胡蝶蘭を贈ると喜ばれます。色は、薄ピンクなどが華やかで清潔感もあり、良いでしょう。贈るタイミングとしては、その当日か、辞令のあった1週間以内が一般的です。

相場は、取締役や役員への昇進であれば、30,000円~50,000円。

社長への就任であれば、50,000円~。

退職祝いの胡蝶蘭の相場は、15,000円~30,000円程度とするのが基本でしょう。

◎記念日のお祝い
ここまでは改まった場で贈る胡蝶蘭の相場を見てきましたが、そのようなお祝い事だけではなく、誕生日や記念日などの、ちょっとした贈り物としても、貰う側には喜ばれます。

記念日のお祝いの胡蝶蘭の相場としては、10,000円前後で十分でしょう。

どちらかと言えば記念日の胡蝶蘭の場合は、その華やかさや、「お金がかかっている」という雰囲気よりも、気持ちが喜ばれます。そのため、自筆でのメッセージカードなどを添えると、非常に好印象です。ご家族に、恋人に、胡蝶蘭を贈るのも、大人の嗜みでしょう。

――その他にも様々に胡蝶蘭を贈るべきシチュエーションはありますが、一般的な範囲では、こんなところです。まだ温室栽培の技術も低かったかつては、希少で高価だった胡蝶蘭ですが、今では相場を見ても分かる通り、十分に庶民にも手が届く値段です。大切な人や、お世話になった人への感謝を示したいときには、一度検討してみるといいでしょう。

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