お祝いの花といって多くの人が思い浮かべるのが「胡蝶蘭」で、次が「薔薇」や「百合」になります。
どれも美しく豪華なイメージで祝福の場にはぴったりとなり、そこにあるだけで場が華やかになるのが魅力です。
特に開店や就任、引っ越しなどのシーンではよく選ばれていて、ズラリと並べられているのを目にしたことがあるかもしれません。
思わず足を止めて見入ってしまうこともあり、そういった意味では開店祝いに贈るのは自然かもしれなく、人目を引き付けるというのは客商売ではとても大切な要素です。しかしそれだけではなく、胡蝶蘭が選ばれるのは他にも理由があります。
花にはそれぞれ決められた花言葉があり、胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」というものです。
これはまさに祝いとして相応しく、鉢植えは「根付く」という意味も持ち合わせるので、これから新しく何かを始める時には最適だと言えます。
他にも胡蝶蘭を贈った後に更なる発展を願ってという意味でも使用されて、選挙の陣中見舞いや当選祝いとしても頻繁に利用されています。
すべての人が意味合いを知っているわけではないですが、占いなどゲン担ぎを気にする方もいますので、シチュエーションに相応しい意味が備わっているのは使い勝手がとても良いです。
次は見た目のゴージャス感で、胡蝶蘭は花が開いている様子や茎の曲線が優雅で美しく、名前の通り蝶が舞っているような華やかさがあります。
本数が増えるとより豪華な印象を与える一方、嫌味にならずスッキリとまとまるのも特徴で、数多く並べられても場を乱さず統一感があるので贈りやすいです。
スタンドではなく鉢植えなのもよく、並べる時に置き場所に困らないのも魅力になります。
多くの人から祝いが届くところほど、置き場所に悩んでしまうはずです。そこで場所をとらずゴージャス感を演出できるというのは、受け取った相手にとっても助けになります。
長持ちがするのも嬉しいポイントで、胡蝶蘭は生育環境で違いが出ますが通常は1~2ヵ月は楽しむことができます。
しかも手入れがそれほど難しくなく、鉢の土や苔が乾く、湿り気がなくなってきたらお水を上げてください。
オフィスなど室内で飾る時には、空調の風が直接当たらない場所に置くと長持ちさせられます。
フラワーギフトで気を付けたい点として香りや花粉で、これらは時と場合によっては迷惑なものです。
しかし胡蝶蘭はそういった問題が少なく、場所や環境を選ばず飾れるのも魅力になります。病院施設や飲食店にもギフトとして利用できるので、トラブルを避けたい時には選ぶと安心です。
胡蝶蘭はギフト用として人気が出て、現在は日本中で生産されています。そのため一年中安定した供給がされていて、いつでも入手できるので悩まずに済むはずです。季節感を考えて選んでいくと難しくなってしまうので、常に手に入るというのは使いやすくなります。
このようにさまざまな理由からお祝いのシーンに選ばれることが多く、フラワーギフトに迷った時に胡蝶蘭を選べば間違いがありません。特に病院施設や飲食店は香りが迷惑になってしまう場合もあるので、定番にした方が安心です。
祝いは自己満足ではなく相手を考えて贈るものですから、どういった環境であるのかを考える必要があります。相手を詳しく知らない時ほど、定番品というのはサプライズ的な効果はありませんが、拒否感を抱かれないので不安を抱えずにすむはずです。
ここで知っておきたいのは胡蝶蘭にも種類があり、色や本数によっても受ける印象が違っています。
一般的に開店や開業といった時には大輪の3本立ちで白色を選ぶ場合が多くなり、他よりも少し目立たせたいといった場合にはピンク色や5本立ちを選ぶのがよく、価格的には2~4万円程度が一般的です。添えるのはメッセージカードではなく、紙か木の立て札を選ぶと正式な祝いの形になります。
贈るタイミングについてですが、開店祝いの場合はパーティーがある時は当日までに、ない時には開店や開業の当日でも構いませんが、準備で忙しいはずなので前日の方がいいかもしれません。胡蝶蘭は日持ちがするので、前日でも枯れるといった心配がないので安心です。
人気の胡蝶蘭は多くの人が選ぶので少しでも個性を出したい時は、定番である白ではなくピンクや黄色にする、または3本立ちではなく5本立ちにするなどの工夫が必要になります。
さらに鉢を包むラッピングにも注目していただきたく、店の雰囲気に合わせると印象的になるのでおすすめです。
ただお祝いというのは目立つものではなく気持ちとなるので、そこまでこだわる必要は特にありません。
気を付けたいのは鮮度が良く美しさがあることで、購入先であるフラワーショップの選び方が重要です。
気持ちを込めても元気がない胡蝶蘭が届いてしまっては意味がありませんので、信頼できる馴染みの店なら問題はありませんが、はじめて利用するショップは事前に口コミなどを調べるのも大切になります。