綺麗な花を咲かせる胡蝶蘭は、見た目の美しさから開店祝いなどで選ばれることが多いです。
今回はこのような胡蝶蘭を長く楽しめるように、綺麗に育てるための条件や栽培時のコツなどを紹介します。
育て方のちょっとしたコツを知っていれば、美しい花をより長く咲かせることが可能です。
さらに、病気になってしまった場合の対策法や予防法も知っておきましょう。
室内のどんな場所に置けばいいか
野生の胡蝶蘭は、木漏れ日の差し込むような明るい場所に咲いていることが多いです。
この条件になるべく近づけることによって、胡蝶蘭を長く楽しめる環境を実現することができます。
まず、胡蝶蘭は室外に置くこともできますが、長く楽しみたい場合はなるべく室内を選びましょう。
胡蝶蘭は風通しのいい場所を好むので、事務所や部屋など室内に設置する際は風通しのよさをチェックしておきましょう。
また、光合成で栄養を蓄える胡蝶蘭は、日光が当たらない環境だと成長が遅くなってしまい花が衰弱してしまいます。
反対に直射日光の当たりやすい環境に置いておくと、枯れやすくなるので注意しましょう。
そのため、風通しがいい所であっても窓際はなるべく避けて、日焼けしない程度の光を当てて管理することをおすすめします。
窓際しか置ける場所がないという方は、ブラインドやカーテンなどで上手く光を調節するといいですよ。
冬の寒い季節は暖かさをを重視して、夏の湿度や気温が高い季節は窓際を避けるなど時間帯によって場所を細かく移動させると、胡蝶蘭にとっていい条件をキープできます。
温度はなるべく20度くらいを保つと花が長持ちします。
店舗で育てる場合は帰社する際も、できるだけ暖房や冷房を消さずに温度を管理すると花持ちがよくなりますよ。
暖房や冷房の風が直接当たってしまうと、花が痛んでしまうので注意が必要です。
水をあげるタイミングについて
胡蝶蘭の水のあげ方は設置する場所や温度などによって異なりますが、植え込み箇所が乾いて表面に水気がなくなったタイミングをひとつの目安にしましょう。
これは胡蝶蘭は根腐れしやすいためで、鉢が濡れたままの状態になっていることは禁物だからです。
胡蝶蘭の表面を指で押して湿り気がなければ、コップで1〜2杯くらい水を与えましょう。
水をたっぷりあげて乾くまで待つことを繰り返すのが基本なので、乾きの具合を見極められるようになりましょう。
気温の高い時期は水はいつもより多めにして、低い季節は水を控えめにするといった方法を心がけるのが大事なんです。
また、胡蝶蘭は乾燥が苦手なので気温が高い日や冬の乾燥しやすい時期は、霧吹きを使って加湿することで花を長持ちさせる事ができますよ。
就任祝いや開店祝いでラッピングされた胡蝶蘭を貰った際は、そのままだと水が溜まりやすく根腐れしやすいため早めにセロハンやラッピングをとって室内に置きましょう。
さらに、そのまま栽培した場合でも1ヶ月程度は胡蝶蘭を楽しめますが、園芸店などで取り扱っている肥料を使うことによって簡単により長持ちしやすい条件を整えることができます。
成長をうながすために便利な液体タイプの肥料や、胡蝶蘭にとって適切な湿度をキープできる肥料などが販売されているので季節や条件によって適切な肥料を選んでみましょう。
胡蝶蘭が病気になってしまったら
胡蝶蘭を綺麗に育てたいならば、病気に注意しましょう。
病気になってしまう原因にはいくつかありますが、まずウイルスが原因になる病気は害虫が媒介したり、普段使っているハサミや手から感染しまうことが多いです。
日ごろから害虫を駆除したり、園芸で使うハサミや手を消毒することを心がけましょう。
次にバクテリアも病気の原因になり、感染してしまうと葉に班点ができてやがて腐ってしまいます。
バクテリアが原因の病気は進行が早いので素早く対処するのが大事です。葉に班点があれば消毒したハサミなどを用いてカットしましょう。
その後、患部の周辺にバクテリアに効果的な農薬を散布することで対処できます。
さらに花びらに班点ができている場合は、カビが原因の可能性があります。
カビは湿度が高い時期に発生しやすいので、患部を切り取った後に室内の湿度を下げて乾きやすいところに置きましょう。
また病気になってしまった胡蝶蘭は花の咲く時期が終わってから植え替えをすることによって、
もう一度花を咲かせることができます。
この植え替えを行う季節は春過ぎあたりが良いとされていますが花が一年中咲く胡蝶蘭の場合、冬の植え替えに適さない季節に花が枯れてしまうこともあります。
このような時期に花が終わってしまった場合は、一株ずつ鉢やポットに入れておいて時期がきたら植え替えを行えばよいです。
胡蝶蘭を長く咲かせたいなら適切な生育条件を守ろう
今回紹介したような条件を意識することで、胡蝶蘭の花を長く咲かせることができます。
室内の温度や湿度に注意して置き場所を選び、適切なタイミングで水をあげましょう。
また病気にならないように胡蝶蘭をしっかり観察して、異常があれば素早く対処することも大切です。
胡蝶蘭の花を毎日楽しみつつ、変化があればすぐに気づけるようになりましょう。
こんな豆情報も知った上で胡蝶蘭を送ってあげるのも良いかも知れませんね